手相には火星の名前がついている丘が2つあり、この丘がふくらんでいる人は「闘っている人」とみることができます。
その2つの火星丘とはこちら。
どちらかが、もしくはどちらもふくらんでいる人は、闘っている人!
ただし、第1火星丘と第2火星丘では闘う相手がちがうんです。
第1火星丘と第2火星丘は、それぞれ何と闘う丘なのか?
ご一緒にみていきましょう。
その意味を理解するには太陽系の惑星である火星と、ギリシャ神話の神マルスのお話をみていくことがポイントとなるんです。
てのひらの「火星丘」は火星とその守護神マルスのエネルギーを受け取る場所
2つの火星丘は、「火星」のエネルギーを受け取る場所である、と手相の世界では言われています。
火星のようすと、火星の守護神である戦いの神マルスのお話を知ると、その「火星丘」の意味をイメージで理解しやすくなるのです。
火星ってどんな星?
それではまず、火星のようすをみていきましょう。
火星は、地球のすぐ外側を回っている”赤い星”。

WikiImagesによるPixabayからの画像
どうして赤いかというと、酸化鉄を多く含む岩石で表面が覆われているからです。
このように地表が赤茶けているから、地球から見た時にもオレンジ色に光って見えるのです。
赤やオレンジは、血、怒り、情熱など、熱い闘志を思い起こさせる色。
この「赤い星」というイメージが「闘い」というキーワードを生み出しているのですね。
ギリシャ神話の神マルスとは?
そんな火星に対応しているギリシャ神話の神が「戦いの神マルス」です。
戦いの神って、名前はかっこいいけど、マルスの場合はちょっと評判のよくない戦い方だったようです。

Museo nazionale romano di palazzo Altemps / Public domain
見た目はなかなかのイケメンなのですが、性格はよくなかったみたいで、あんまり人気がありません。
ギリシャ神話の中にもあんまり出てこないんです。
そんなマルスさんなのですが、ただ一つ、自慢できることがあります。
なんと、マルスさんは、あの有名な絶世の美女神アフロディテさんの愛人だったんです。
(自慢できること、と言ったら語弊がありますね 汗)
あらゆる男の神様から大人気だったアフロディテが夢中になったというマルス。
かなりの回数の逢瀬を重ね、2人の間には2男1女の子供が生まれています。
2人の男の子の名前は「フォボス」と「ダイモス」。
どちらも「不安」や「恐怖」という意味を持つ言葉です。
そしてその名前がそのまま、火星が持つ2つの衛星の名前となっているんです。
この火星の衛星「フォボス」と「ダイモス」の形はでこぼこです。
まるでジャガイモみたい。

NASA / パブリックドメイン
大きな星ではないために丸くなりきれないからなのですが、「戦い」から生まれるものはまあるくなれず歪な形をしているものなんだなあーなんて思えておもしろいですね。
火星丘の意味は?
そんな火星と戦いの神マルスのエネルギーを受け取っているのが火星丘。
文字どおり「闘い」というキーワードを持っています。
ただし冒頭でもお話したように、第1火星丘と第2火星丘とでは闘うものがちがうんです。
第1火星丘の意味
親指側にあるのが第1火星丘。
この第1火星丘が闘う相手は「現実」です。
目の前の現実と闘いながら目の前を切り開いていく力をあらわします。
第1火星丘のキーワード
闘争心、決断力、勇気
この丘がちょっとピンク色になって盛り上がっていると(男性に多いです)、闘争心がメラメラと燃えていたり、けんかっぱやい性質があったりします。
女性がここがピンク色になって目立っている時には、現実的に何かと闘っていることをあらわすことがあるようです。
例えば、「子どもの学校のPTAの集まりで今闘っていることがあるんです!」といった具合。
2週間後にお会いした時にはすっかり赤みが引いていて、「あの件はまるく収まりました!」ということもあって、おもしろいなあと思いました。
そんなふうに、第1火星丘の印象はわりと変わりやすく、赤みを帯びている時には「闘争心、決断力、勇気」などのエネルギーがアップしている時なんだな、とみることができます。
第2火星丘の意味
第2火星丘は小指側。
この第2火星丘の闘いの相手は「精神」です。
自分との闘いですね。
第2火星丘のキーワード
忍耐力、継続力、精神力
この丘がハリハリっとしていると、多少の困難にも負けない忍耐力で、コツコツと継続してものごとをやり遂げる力を持っています。
ご本人はその才能に気がついていないことが多いのですが、かなりの精神力の持ち主であるとみることができます。
そのがんばり具合は、本人よりも、周りの人の認めるところ。
コツコツ型の人はコツコツが当たり前なので、そんな自分の良さがわからなかったりするのですね。
自分の第2火星丘にハリがあるように見えるならば、「ああ、自分はがんばっているんだな。」と一旦認めて褒めてあげましょう!
まとめ
- てのひらにある2つの「火星丘」はそれぞれ「第1火星丘」と「第2火星丘」といい、太陽系の赤い惑星である火星と、戦いの神であるギリシャ神話のマルスと関係している。
- 第1火星丘は「闘争心・決断力・勇気」という現実と闘うイメージのキーワードを持っている。
- 第1火星丘が膨らんでいる人は、現実社会を積極的に生き抜いていく実行力を持っている人。また、何か現実的に解決が必要な問題を抱えている時に赤みを帯びることもある。
- 第2火星丘は「忍耐力・継続力・精神力」という精神と闘うイメージのキーワードを持っている。
- 第2火星丘がハリっとしている人は、多少の困難も乗り越える我慢強さと継続力と精神力を持つ。
このように星とギリシャ神話と手相がつながっていると思うと、
オレンジ色に力強く輝く火星を見ながらエネルギーチャージができそうな気さえしてきてワクワクしますね。
手相のことをもっと知りたい方は、ひとりでこっそり学べる動画講座をのぞいてみてください。
※順次動画をアップしていく予定です。
また、zoomによるライブ講座であれば、自分の手を見ながら進めていくことができます。