いま、未来への不安を抱えて押し潰されそうになっている人も多いかもしれません。
世界でも、日本でも、前代未聞のような出来事が起こっているし、プライベートでも、不安は尽きることがない。
お金、人間関係、仕事、恋愛、健康のこと・・・
あなたは、いま、どんな不安を抱えていますか?
周りの人々はみんな幸せそうで、不安などないように見えて、うらやましいと思ってしまう。
誰かに打ち明けたいけど、切り出すことができずに、ひとりで不安と向き合わなければならない。
できれば自分も、不安のない生活を送りたい。
どうしたらこの不安から逃れることができるんだろう?
そんなとき、どのように心を落ち着かせればいいのでしょうか?
不安なのは未来がどうなるかわからないから
まず、不安でたまらないあなたにかけたい言葉は「大丈夫ですよ。」という言葉です。
あなたには、周りの人々が幸せて不安なんてないように見えるかもしれない。
でも、実は、みんな不安を抱えているんですよね。
どうして不安を感じるか?というと、「未来がどうなるかわからないから」ですよね。
未来のことは誰にもわからない。
コロナのことひとつとっても、この世界中の動きを予測できた人なんていなかったですよね。
いま安定した収入を得ることができている人も、お給料を得る職場がある人も、いろいろうまくいっているように見える人も、明日どうなるかは、わかりません。
それが、この世の中ですよね。
脳科学者の茂木健一郎先生もおっしゃっていました。
「未来がどうなるかわからないという状況は変えられない。」と。
そう、どんなに幸せな未来を確定させたくても、確定させることはできない。
この条件は、みんな平等なのです。
だから、あなたがいま不安に苛まれている状態というのは、正常な状態なんですよね。
不安を抱いている自分が悪いのではなく、おかしいのでもありません。
誰もが不安を抱かざるをえないのが、現実の世界です。
あの人も、この人も、まちがいなく不安の中で生きています。
引き続き、茂木健一郎先生の言葉をお借りすると
「世の中なんてわかんない!」
「自分なんてわかんない!」
「1年後に何が起こるかなんてわかんない!」
「この世の真相なんてわかんない!」
「1分後もわかんない!」
そんなものなんですよね。
未来が確定しないこと自体、変えられない。
未来を確定させることは誰にもできない。
世界のことも、自分のことも。
そう思うと、少しだけ楽になりませんか?
不安に押し潰されそうになったときには、まず、そういう事実を、ちょっと視点を変えて俯瞰して見てみることが大切です。
そして、その視点に立った自分から、不安にどっぷりまみれている生身の自分に「そうか。わかるよ。不安なんだね。そうだよね。不安だよね。」と声をかけてあげるだけでもずいぶん違うと思います。
だまされてはいけない
日本では、「正解」を追い求めるような教育システムがあります。
正しい、間違い、をはっきりさせる。
良い、悪い、をはっきりさせる。
私たちはそんな学校教育を受けてきました。
「答えを7にするにはどうしたらいいでしょう?」
と自発的に考えることよりも、「2+5=?」と受動的に正解を答えさせられたり
暗記してお手本どおりの解答をすることを求められてきました。
そんな教育の中で育ってしまったら、自分の意志と行動で人生を切り開くよりも、誰かや何かに正しい道を教えてもらいながら間違わずに生きることにエネルギーを注いでしまうようになっても仕方ないですよね。
間違いたくない、間違ってはいけない、と思ってしまう。
本当は間違いなんてなく、いろんな経験をしながら自分の道を探していけばいいだけなのに。
だからみんな「正解」を求めてしまうのです。
正解がどこかにあると思ってしまうのです。
「人生はこう生きるのが正しいよ!」
「成功するノウハウはこれだよ!」
と誰かが断言すると、その方向へ流れていきやすい。
良い高校へ行って良い大学へ行って良い会社へ入って幸せな結婚をしてお金持ちになって・・・
なんて、すでに古い。
そんなレールの上を歩かなくても、歩けなくても、大丈夫です。
あなたにはちゃんとあなたが歩く道が目の前に現れます。
あなたが生きている限り、いつでも道案内のメッセージはやってきます。
それは、あなたの中にあなたの正解があるからです。
正解は外にあるものではなく、自分が生み出すもの。
だから、外の声に惑わされないようにしていくことがだいじ。
茂木先生もおっしゃっています。
「わかったって言ってる人たちに、こうなるよって言ってる人たちに、騙されないで。」と。
特にスピリチュアルな方面のYouTubeやInstagramなどでは、「これが正しい!」「こうすると幸せになれる!」「世界はこうなる!」などと決めつけたり、断言したりしているのを見かけることがあります。
茂木先生はそんな決めつけたり断言するような文化は軽薄だとおっしゃっています。
強く断言した方がインパクトがあるし、人を操作することができる。
悩んでいる人にとっては「ああ、この人についていけば安心・・・」と、傾倒したい氣持ちになりますよね。
しかし、不安の解決方法はそこではありません。
何かに、誰かに、正解を求め続けるならば、自分の軸がわからなくなってしまいます。
(軸足をしっかりさせていろんな方向を向くのならいいのですけどね。)
- 未来は誰にもわからないから、誰もが不安
- 誰にも当てはまる正解なんてなく、人それぞれ
そんなあいまいな不安の中を生き抜いていくのが人生なんだな、という視点を持って、目の前のことひとつひとつに取り組んでいく(実際に行動していく)ことが不安の中を生き抜いていくことにつながるのではないかと思います。
ひとりで不安を抱え込んでしまいそうなときには、手相を見ながらお話していく個人セッションを利用されるのも、不安を軽くすることにつながるかもしれません。
よろしければご検討ください。